風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
May 19, 2015

第一回実践景観デザイン論@遠賀川【実践景観デザイン論/鮫島】

5/16(土)は、今年度第一回目の実践景観デザイン論の授業が行われました。

例年20~30人ほどの受講者が、今年は40人近く集まりました。
第1回目の授業は直方市を流れる一級河川の遠賀川で行われました。
景観研の先輩方が、強い思いで携わっていたという遠賀川の河川敷に、
僕も是非一度訪れたいと思っていました。
まずは実際に河川敷までおりて講義を受けました。
設計段階でこらされた工夫の数々を知り、土木デザインとはなんたるかを
少しでも学べたような気がしました。
下の写真では少しわかりづらいかもしれませんが、高低差をつけることによって
駐車スペースを隠してしまう、という設計技法には強い衝撃をうけたのを覚えています。
お昼ご飯休憩をはさんだ後は、駅前の商店街から歩いてすぐの距離にある
歳時館にお邪魔しました。
なんと人力車が私たちを迎えてくれました。
写真左の男性は、車夫の馬場崎さんです。
人力車の発明者である和泉要助が直方出身ということで、
直方の町に人力車を走らせるボランティアを始めたそうです。
生徒も実際に乗ることができてとても楽しそうでした。
歳時館の中では、田中茶舗の田中紀子さんと地域の子供たちに
お茶会を開いていただきました。
子供たちは少し緊張している様子でしたが、とてもおいしいお茶がいただけました。
40人近い人数で訪れたにもかかわらず、一人一人にお茶とお茶菓子を用意していただいた
田中さん、おいしいお茶を出してくれた子供たち、
とても親切に対応してくださった歳時館の方々、貴重な体験を本当にありがとうございました。
歳時館を出た後は、遠賀川を渡った先にある水辺館にて、直方川づくりの会の野見山ミチ子さんからお話を伺いました。
地域の住民が積極的に川づくりを行ってきたという先進的な取り組みに、生徒の関心も一層高い様子でした。
質問にも熱が入ります。
この日はお忙しい中、壬生隆明市長にも会に参加していただきました。
遠賀川の将来について熱く語る市長に、頼もしさを感じました。
水辺館の仲野さんや、歳時館からずっとお世話してくださった上村さんらの活躍により、
会はとても充実したものとなりました。
今回遠賀川を訪れて感じたことは、地域の方々がとてもエネルギーにあふれているということです。
自分の住むまちのことを心の底から思いやる姿に、なにか大事な事を気づかされた様な気がします。
また、今回の授業では、準備の段階から当日に至るまで、本当に様々な方にご迷惑をおかけしました。
それでも寛大な心でご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
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