風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
September 25, 2013

第2回北崎まち歩き【北崎/鍜治】

9月9日、第二回北崎校区のまち歩きが行われました。
7月26日の第一回まち歩きで行かなかった残り半分の北崎地区西側を案内して頂きました。
参加者は北崎の方が11名、九大は樋口先生、裴、鍜治の3名です。
まずは宮浦地区の三所神社、徳門寺に行きました。
<三所神社>

<臨済宗徳門寺>



徳門寺は内装がきれいで比較的最近建てられたように見えます。
これは平成17年の西方沖地震で一部崩壊して、一昨年に新たに竣工されたからだそうです。
北崎地区には多数のお寺、神社があり、それぞれに歴史、謂れがあります。
この歴史、謂れを明らかにすると、地元の方々の暮らしぶりが見えてくるかもしれません。
大変興味深いものです。
午前の最後は灘山に登りました。
標高209mと柑子岳と比べれば、低い山ですが、
展望所までの道はなかなかの勾配で、距離も長く、柑子岳よりもハードだと感じました。
しかしながら、展望所から見える景色はこれまでの苦労を忘れてしまうくらいすばらしいものでした。
出口と入り口が離れていたり、道が雑木で荒れていたり、改善する点はありますが、
少し手を加えるだけで立派なウォーキングルートになると思います。

午後は西浦地区を回りました。
西浦地区は糸島半島の北側で宮浦地区のちょうど山を挟んだ裏手側に位置しています。
こちらは西浦水産加工場です。

かつてはカタクチイワシの加工場として使われていた工場ですが、
今は全く使われておらず、屋内には多数のトロ箱、ネット、水槽だけが残っています。
「これだけの敷地を持つ倉庫を何かに活用できないだろうか」と地元の方々も悩んでいるようです。
この加工場の活用方法は今後のプロジェクトを進める上での1つの大きな要素になると思います。
ここは西浦ひもの通りです。
ひもの専門店が数店立ち並んでいます。
全体的に古びた町並みですが、これがまた漁師町らしく、風情があるように感じました。

最後に西浦燈台を案内して頂きました。
燈台までの道は幅も狭く、でこぼこ道で車は途中までしか行けません。
車を降りてから10分ほど歩いて、燈台にたどり着きました。
燈台からの素晴らしい景色を想像して期待していましたが、
周囲の雑木により全く景色が見えませんでした。
ここも灘山と同じで雑木を処理するだけで、この燈台ルートも魅力溢れるものになると思います。

これで北崎のまち歩きは終了です。
この後、公民館に戻って、前回と同様に振り返りを行いました。

振り返りの中で議題に上がったのが「西浦水産加工場の活用方法」でした。
イベント会場、配送センター、海の駅などいくつか案は上がりましたが、その日のうちにはまとまりませんでした。
まだプロジェクトとしてもはじまったばかりです。
2回の町歩きを通して、北崎には地元の人の生活が見える田園風景、漁村風景、景色のすばらしい山、歴史要素など
たくさんの魅力があることがわかりました。
まずは地元の皆さんと信頼関係を築いて、取り組み体制をしっかりと整えて、
大学ならではの協力をしながらステップを一段ずつ踏んでいければと思います。
案内して頂いたみなさん、ありがとうございました。

第2回北崎まち歩き【北崎/鍜治】へのコメント

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