2日がかりの溝掘り作業が終わり、今日は丁張りと捨てコン打設の作業を行ないます。
捨てコンとは、基礎御影石を据える前に溝穴の表面をある程度水平にするためのものです。
まずは丁張り板を張るために邪魔になる残土とクラッシャーランと移動します。
次に丁張り板を張るための杭を建設予定地周囲に打ち込んでいきます。
そして水準測量用のスコープを任意の位置に水平をとって設置し、
杭横に置いたスタッフのレベルを読んでいきます。
打ち込んだ杭全てに対して同じことを繰り返していきます。
スコープで読んだレベルの位置に丁張り板を張ります。
これで建設中に基準となる水平レベルが作れました。
捨てコン打設時に捨てコン表面のレベルが読みやすいように水糸を張ります。
これで丁張りの作業は完了です。
丁張りの作業と同時並行で、打設前の溝穴の整え作業を行ないます。
まずは溝穴表面がある程度平らになるように手で余計な石を取り除いたり、
砂を盛るなどして、表面を整えていきます。
次に自家製の転圧機を使って、溝穴の表面を締め固めていきます。
背筋が悲鳴をあげそうなほど、しんどい作業です。
それが終われば、後はミキサー車の登場を待つのみです。
暫しの休息。。。
ミキサー車がやってきました。いよいよ捨てコン打設です。
ミキサー車から生コンを一度一輪車にのせ、溝穴まで運び、流し込んでいきます。
スコップを使って、溝穴に満遍なく広げていきます。
同じ作業を逆の溝穴にも。こちらはミキサー車から直接打ち込むことができました。
生コンを持ってきて頂いた業者の方にもお手伝いいただきました。
満遍なく全体に生コンを打ち付けることが終わったら、
先ほど取り付けた水糸の水準レベルをもとに捨てコンの高さを揃えていきます。
最後に本基礎の生コンを打設する際に、捨てコンとの定着がよくなるように表面に刻みを入れて荒らしました。
捨てコン打設まで、今日は丸一日の作業となりました。
翌日からの悪天候に備え養生期間中はブルーシートを被せます。
重石に使ったのはトロッコ軌道敷にも使っている、熊本市の路面電車で使われていた御影石。軌道敷延伸用にとってあるものを使わせて頂きました。
捨てコン養生後はいよいよ御影石の据付です。
出会いと発見DIARY
佐賀市では一昨年度から「佐賀市景観計画」の見直しを進めており、
高尾は策定委員会の委員としてアドバイスをしています。
これまでの2年間の議論で「佐賀市景観計画(案)」がほぼできてきて、
これから施行・運用に向けた手続きを進める段階にきています。
そこで今年度は、ルールが運用された後、窓口を訪れた建築行為を届け出た方に渡す
ガイドブック(手引き)の作成についても検討を進めています。
そこで若干の追加調査が必要になったので、同行させていただきました。
佐賀市を山ゾーン、平野ゾーン、まちゾーンと概ね一周し、
現地でいろいろと議論しながら、検討に必要な写真を撮影しました。
途中訪れた平野ゾーンの干拓地では、広大な麦畑に大麦が金色に輝き、その先に山々が聳え、
皆でしばしその美しい風景を眺めながら休憩をしました。
まわればまわるほと、良いところがたくさんあって、佐賀の魅力を知らされます。
このまちの良さがもっともっと光るように、少しでも役に立てるよう今年度も頑張ります。
今日は生憎の雨模様でしたが、基礎コン打設のための溝掘りを行ないました。
重機を持たないので人力の作業です。
芝、土、クラッシャーランの層をひたすら掘り、幅約500mm、長さ約5000mm、深さ約400mmの溝を作ります。
芝、土まではスコップで対応可能でしたが、
大きくてゴツゴツしたクラッシャーランは、スコップで上手くすくうことができないので、
直接手で掘り下げていきます。
この層が一番厚くて大体250mmくらいありました。
男手4人で約2.5時間。溝がやっと一つ出来上がりました。
軌道敷をはさんでもう一つ掘りますが、豪風雨のため残り1つは明日に回し急いでその場を撤収。
雨雲から梅雨の到来を不安に感じつつ、現場を去りました。
5月21日(土)~22日(日)に春の研究室旅行に行きました。
デザインや地域づくりを専門とする研究室なので、幅広く色々なものを見てまわりながら、
特に地域の風土を肌で感じながら学べるような行程を皆で企画してました。
そして、今年の目的地は国東半島となりました。
最初に訪れたのは宇佐神宮です。
樋口先生の念願だったそうで熱心に見入っていました。
その後お昼ごはんを食べて、翌日早朝からトルコに向かう先生だけ残念ながら先に帰福。
次に訪れたのは田染荘小崎の農村風景。
国の重要文化的景観に選定されており、6月の風景デザインワークショップでも事例発表していただきます。
まだ水ははられていませんでしたが、それでもとてもきれいな風景でした。
最上流の神社にお参りをし、上流から下流への水の流し方を皆で集めた資料をみながら読み取ったり、
畦のうねり具合とその目的について考えたり、現場でいろいろと議論する楽しい時間となりました。
宿泊は国東半島の国見という漁港の近くの民宿、ひのき風呂の宿シーサイド大沢。
(大分県国東市国見町櫛来212-41 tel:0978-82-0024)
宿の方がとても良い方たちで、またご飯がとても美味しく、皆満足でした。楽しい夜を過ごしました。
宿のみなさん、ありがとうございまいた!
二日目、途中安国寺等の寄り道をしながら杵築の城下町へ。
昼食後、熊野磨崖仏へ。すごい階段で登るのが大変でしたが、その先には幻想的な風景が待っていました。
最後はやっぱり橋を。
せっかく院内まできたので、ということで鳥居橋を皆でゆっくりと堪能。
なお、今回の旅行のナビはB4の石井君がずっとしくれました(写真左)。
本人曰く「方向音痴」らしく、最初は逆に行ったり、通りすぎたりすることもありましたが、
最後のほうはそれらしくなってきて、成長がみられました。お疲れ様でした。
終わってみれば、学生みんなの関係も深まった感じもあり、ゆっくりと、真剣に、楽しく、よい旅行でしたね。
またちょくちょく色々な場所を見に行きましょう!
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