風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
September 16, 2010

佐賀クリーク・その後【佐賀クリーク/高尾】

先日、佐賀市景観計画策定委員会に出席の後、以前景観アドバイザーをした佐賀市の水路の現場を見に行きました。
このプロジェクトは合意形成に非常に苦労し、施工段階におけるデザイン監理をできるような状況ではなかったのですが、
やはり年に1,2回訪れて進捗状況を確認しています。
それが一緒に頑張った学生やコンサルタントの皆さんへの私の責任かなと思っています。
今回みた限り、水路については工事は概ね完了していました。
(水路沿いの公園等、区画整理事業における工事がまだ未完です)
ディテールの変更はあるものの、設計段階で協議したとおりにできあがっています。

林(博)君や粟生君と取り組んだ最初の区間(第Ⅳ工区)。
島谷先生と樋口先生にアドバイスいただきながら試行錯誤でした。
この区間はできてから時間が経過していることもあってずいぶん馴染んできました。
植生も外来種が少ないようで良い感じです。

田浦さんと一緒に取り組んだ区間(第Ⅱ工区)。
ここは大きな公園が隣接してあったため、水路を広げて、曲げることができました。
この曲がり具合を、通称「田浦ライン」と呼んでいました。彼女の汗と涙の結晶です。
クリークらしい線形で、よい感じにできたと思います。
ちなみに、その隣接する公園との一体的なデザインを提案した時の模型が、このブログの右上にあるプロフィール写真のコルク模型です。

最後に取り組んだ区間(第Ⅰ工区)。
この区間を検討していた時は、コンサルの担当だった時岡さんや市の担当だった泉さんが思いを共有してくれていて、
彼ら二人が主導的に設計をしてくれました。隣接する神社との雰囲気もあっていて、よい感じと思います。
本当はもっともっとやりたいことはありました。
でも、様々な条件による限界のなかで、みなが頑張ってくれて、
コンクリート三面張りになるはずだった水路を少しでもよくできたのではないかと思います。
かかわり続けることの大切さを学んだプロジェクトでした。
これからも定期的に見に行きたいと思います。

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