風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
February 4, 2010

第43回市民部会【遠賀川/羽野】

2月4日、遠賀川水辺館にて第43回市民部会(遠賀川を利活用してまちを元気にする協議会)
が行なわれました。
今回の市民部会の大きな狙いは、
“遠賀川の川づくりをみんなでワイワイ考える会を再開しましょう!”
というものです。
昨年の市民部会での議題の多くは、「遠賀川わくわく夢フェスタ」等、整備された遠賀川の河川敷を
利用したイベントの企画・運営に関するものでした。
しかし、これから遠賀川の河川整備事業は、今年度は水辺館前のカヌー乗り場から下流側沈下橋
までの区間の護岸改修とそれに伴うチューリップ畑の形状変更があり、
来年度以降は、上流側に架かる勘六橋の架け替え、それに伴う両岸スロープの移設・周辺の水辺
の改修等が計画されています。
要は、遠賀川はまだまだこれから市民の方々と一緒に良いアイデアを考えていかなければいけない
整備事業が盛り沢山である。ということです。
そこで、今回から市民部会では、これまでのイベントの企画・運営に関する議題に加えて、
再び“川づくり”に関する議題を積極的に取り上げ、みんなで考えていきたい! と考えています。
この日は、九大の呼びかけに応じて、平日の晩にも関わらず20名近い市民の方々が参加していた
だきました。


この日は、市民の方々から今後の部会で議論したいテーマが多く提案され、我々が準備していた
議題の半分も、取り上げることはできませんでした。
しかし、それが直方市民の遠賀川に対する真剣な想いの表れであり、これから市民部会は毎回
アツくなる、この熱を冷ましては失礼だと、こちらの気を引き締めるに十分な熱気でした。

写真上: 昨年10月と11月に実施した遠賀川利用状況調査の結果を説明してくれた4年生の西村さん
昨年の調査結果と3年前(平成18年)の調査結果を比較して、
①虫取り、魚釣り、水辺・風景を眺める等、来場者に新たな利用目的が生じていること
②家族での利用が増えていること
③3年前と変わらず多くの来場者がいること
を参加者の方々に伝えてくれました。
さらに、昨年の調査では両岸において利用者動線調査を行なったことで、右岸と左岸の両方を回遊する利用
が確認できたことを、図を示して伝えてくれました。

写真上:来場者歩行ルート図を先生に持ってもらい、ポイントを説明する西村さん。天晴れです。

写真上:市民の方々とワークショップを行なう際、やはり模型は説明ツールとして大きな威力を発揮します。
写真は、視覚障害者の方に模型に触れていただき、議題に取り上げている項目の対象を分かりやすく
理解していただいている場面です。
今回の市民部会では、
・今後の市民部会で取り上げたいテーマについて、市民の方々から多くご意見をいただいたこと
・今年度の河川整備事業(水辺館前~下流側沈下橋)の内容を、市民の方々にご理解いただいたこと
・チューリップ畑の形状について、議論ができたこと(引き続き次回も議論します)
が、収穫でした。
次回市民部会は、3月5日(金)18:00~@遠賀川水辺館です。
直方市民の方々、その他興味を持たれた方々、是非一緒に遠賀川の川づくりを考えていきましょう。
いつでもお待ちしています。

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