風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
January 26, 2010

受講生の皆さんへ 景観工学を終えて【研究室の日常/高尾】

先週の木曜日に行った景観工学(最終回)での聴講カードは、皆さん、とても良い(熱い)内容でした。
いっぺんにたくさんの素敵な「お手紙」をいただいたような感じで、
渡邉さんと一緒に、ありがたい気持ちでいっぱいになりながら読ませてもらいました。
ありがとうございました。
「将来景観というテーマに進まなくても、自分の進んだ道で景観や地域のことを
真剣に考えたいと思います」という意見がたくさんありました。
そんな風に皆が真摯に受け止めてくれたことがとても嬉しいです。
私の講義の内容は、少し難しい面もあったかと思います。
それは私がまだまだ未熟であることが大きな理由ですが、
それとともに、卒業後何かの拍子に学生時代の講義の資料を見返したときに
(掃除や引越しの時に何気なくみるときがあるようなそんなときに)
初めてわかるような内容があってもいいんじゃないかと、
そういう5年10年経ってもかわらない本質的なことを伝えたいと思っていたことも理由の一つです。
渡邉さんは、そうした私の力不足を、皆さんと等身大の人間として再解釈し、
皆さんにわかりやすく伝えてくれたと思います。
皆さんは2年後、3年後に、あんなふうにきちんと人前で話ができるようになりたいと思いませんか?
そのためにはどうしたらいいでしょうか?
あれは、彼女自身が本質的なものや信じられるものを求めて、
研究室で出会った物事と真剣に向き合ってきた結果だと言えます。
それは、今回は話をしなかったけれど、もう一人のM2の筒井君も同じです。
彼は今春就職しますが、きっと心のこもった良い仕事をするだろうと
樋口先生も私も信じているし、それはおそらく間違いようのない事実です。
今の時代に信じられるものはなんだろうか、とか、
自分は何のために生きていくのだろうか、とか、
人間の暮らしの本質に迫る仕事がしたい、とか、
そんなことを真剣に悩んでいる人を我々の研究室は歓迎します。
なぜなら我々もそうして日々悩みながら生きていて、
何かを大切にしながら生きていくとき、人は一人では生きていけないからです。
ぜひ研究室を見学にきてください。興味がある研究室を見て回ってください。
そして、渡邉さんが言ったように、
「自分は誰と何をやっていくのか」「その経験を経て、自分がどうなっていくのか」
をよくイメージして、研究室を選んでください。
最終レポートも楽しみにしています。ぜひ一人称で(そのほうが絶対評価が良いですよ)。
他の人とは違う切り口の、オリジナリティのあるレポートを高く評価したいと思います。

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