風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
October 13, 2009

コーネル大学訪問【USA/筒井】


世界で最も美しいとも評されるキャンパスです。
小高い丘の上にある広大なキャンパスから見える風景は赤々と色づいた木々の葉がとても美しいキャンパスでした。写真はホテルの部屋からみた風景。紅葉のきれいなシーズンに来ることができて本当によかったなと思います。

写真の建物はコーネル大学ができた当初に建設され、キャンパスはここを拠点に成長を遂げているそうです。

奥には時計台が見えます。何気なく歩いている道も実は建築物に対して軸となっている、学内の照明柱を同じものを使用するなど計画的にキャンパスが設計された経緯が伺えます。

先ほどの時計台が付近から見える眺め。写真ではわかりにくいですが車が小さく見えるくらい高低差があります。日常暮らしているキャンパスと比較してみても、つぎはぎなのに、全体としてまとまっているキャンパスを創出するというのは困難を極めるものなのだと痛感してしまいます。

学校の図書館です。近代的な様式の図書館も当然ありますが、こうした様式の図書館もあります。本棚に仕切られた勉強机が各所に点在して、集中して勉強にとりくむことができる環境が整えられています。ちょっと逃げ込める環境が九大にも欲しいです。

竹林さんが所属するLandscape Architectureの教室を見学させてもらいました。
学生には各自机が与えられ、授業の課題に向けてドローイングやスケッチを描いています。この学科では、1年生から修士まで全員がこの教室にいて、誰がどんなことをしているのか容易に把握できるようになっています。また、授業の発表も学科のロビーで行われることもあり、多くの学生から見られる中でのプレゼンを強いられているそうです。
まさに互いが互いを刺激しあう競争社会が出来上がっていました。逆を言えば格付けができてしまう厳しい環境であるともいえます。

デザインスタジオの課題も実際のプロジェクトに即したものが多く、現在竹林さんが取り組んでいる今は使われなくなってしまった農業用水を運ぶ水道橋の今後の利活用と周辺のデザイン。川を挟んで貧富の差がわかれている地区だそうで、日本とは異なる社会状況も踏まえながら案を考えているそうです。模型を使いながらスタディを行う学生は決して多くないそうですが、その中で竹林さんは模型を使いながらスタディをしているそうです。

樋口先生の修士論文です。ちゃんと保存されていました。マンハッタンの海岸線のアーバンデザインの提案という内容だったような。パラパラとめくるだけでも佐世保での提案内容の基本的な考え方が垣間見えます。

学生の生活の様子も少しはお伝えしなければということで、ここは学生がよく集まる場所チャプターハウス。ビール片手に談笑したり、この日はアイリッシュミュージックを演奏していたり、思い思いの過ごし方をしています。
ちなみに中央でバイオリンを演奏しているのが樋口先生のコーネル大学在学中からの友人のスコットさん。翌日訪問したエコビレッジは彼がランドスケープデザインを手がけたことがある縁で紹介していただくことに。

キャンパス内の循環バスも充実しています。あちらこちらで走っている上に、バスの前面に自転車が置けるスタンドがついていて、自転車ごとバスで移動できる仕組みになっています。急なのぼりが続く行きはバスを使い、下り坂の帰りは自転車で通学する学生もいるそうです。

学校のそばにあるベーグル屋さんです。この日も朝から店内は多くの人でにぎわっていました。色々な種類のベーグルがあっておいしいかったです。しかし、高カロリー社会を生き抜くのは大変で、慣れるまでは注文しても想定内のものがでてくることはまれで、いつも何かがビックサイズでした。

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