風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
December 18, 2008
海へ抜ける道【唐津/筒井】

このブログでは報告していませんが、
研究室がお手伝いをさせていただいた
唐の津ハーバーフェスタが2回行われました。
唐津の風景は唐津城や虹ノ松原が有名ですが、
すぐそばの海があってこその風景ですし、
海では海水浴だけでなく、ヨットなどの人々の営みが行われています。
にも関わらずそれに気づいているのはほんの一部の人ではないだろうか。
もっと多くの人に気づいてほしいし、恵まれた海を使っていこうということを
伝えることを目的にしていると記憶しています。
しかし、唐津に住んでいる以外の人々にも目を向ける必要があり、
主要な交通手段が海と物理的に離れていたり、
海へと人々を導くような仕掛けがなかったりすることで
初めて唐津を訪れた人にとっては海すら感じることができないはないか
ということが考えられます。
そこで、
歩行者、自動車それぞれの利用者の目線から海への観光ルートを提案しようというのが
今回の調査の目的です。
歩行者も、バス、鉄道(唐津駅、西唐津駅)それぞれの利用者の立場で調査を行いました。
唐津に始めて訪れたときに、(広い意味で)どういうまちであれば
海辺へとアクセスすることができるのか考えながら調査を行いました。

地図を片手に唐津の町をうろうろ。気づいたことはすべて地図上に書き込んでいきました。
唐津のまちはプロジェクトの関係で頻繁に訪れていますが、
じっくり時間をかけてまちを歩いたのは久しぶりです。
後日とりまとめを行います。

December 17, 2008
植樹祭に向けて【唐津/筒井】

毎月1回定期的に行われている松原の会です。
来年2月15日に今年度整備地区の松苗の植樹祭が控えているので
植樹祭にむけて準備が行われています。
昨年度も松苗の植樹は行われたので
当時の資料を参考にしながらリーダーの小島さんを中心に
テキパキと段取りを確認しています。
地元の方々が大変熱心に取り組まれているので
会議中いたるところでああしよう、こうしようと意見が出されていました。
唐津市や佐賀県もフライヤーの印刷や植樹しやすいように整備したりと
協力しています。
フライヤーができたらまたご紹介しますが
今年も歯ブラシのような松が900本も植わります。
この松が松らしい姿まで成長するころは
わたしもいい感じのおじさんになっているはずです。
途中、東港近くに今後整備が行われる
水産加工基地の建物の外壁色の検討が行われました。
今後といいながらもそのうちのひとつの製氷施設の工事がすでに始まっており、
東港の整備とあわせて水産加工基地周辺もいい空間になるように
少なくとも外壁の色なんとかならないものかと
デザイン専門家会議で色彩を提案を行います。

実際に使用されるコンクリートパネルに
テーマのべんがら色に近い塗料を数色塗り、離れてみたり、近くでみたりと検討が行われました。
結果は「彩度をかえて、もうちょっとべんがら色っぽく」ということでした。
締め切り間近なので学校に帰ってからすぐに再トライです。

交流センターもイルミネーションが施され、すっかりクリスマスモードです。

December 16, 2008
景観・デザイン研究発表会【行事/渡邉】

M1の渡邉です。
12月12日~14日の3日間、景観・デザイン研究発表会に行ってきました。
九大からは、樋口先生がシンポジウム「風景をつくる現場」にパネラーとして参加し、
高尾さんが湯布院の研究の発表をおこないました。

写真1:シンポジウム「風景をつくる現場」の様子

写真2:高尾さんの発表の様子
いろいろなテーマに出会い、かなり刺激を受けましたが、
個人的には、篠原先生の基調講演が一番心に残っているので、その話を少しだけ。
「私にはあまり時間がないので、この中で興味がある人は取り組んでみるといいと思います」という発言からはじまった篠原先生のお話は、篠原先生が40年以上取り組んできた『景観』にまつわるいくつかの問題提起でした。
それは、「若者に託そう」、という意志の上にある問題提起でした。
そして、それらの問題は、土木の分野のみにとどまらないものでした。
現在の社会に求められている、景観のもつ可能性は、大きなものなのかもしれません。
全国の先生方や学生さんが結集し、議論を交わした、非常に充実した3日間でした。
来年も楽しみです。

December 15, 2008
しみじみ【行事/筒井】

年末に向けてあわただしくなる今日この頃。
毎年恒例となっているしみじみ会。
今年度もお忙しい中
日頃より研究室がお世話になっている多くの方々に
ご参加いただきました。
卒論生、修論生は午前中の論文ゼミを切り抜け
今年も韓国料理にお世話になりました。
おいしさのあまり、料理にのびる箸がとまりません。
額に汗をにじませ、しばし(一部のテーブルでは終始)会話を忘れて食べ続けます。
途中、一人ずつ今年のしみじみ話をするという企画も
登場し終始にぎやかな様子で会は進みました。
幹事の牛房君おつかれさまでした。
そして、おいしいお店を紹介していただいた本田さん
ありがとうございました。

December 11, 2008
前原街なかサロン【佐世保/渡邉】

M1の渡邉です。
12月10日、前原市内でおこなわれた街なかサロンに行ってきました!
前原の街なかサロンはOBの本田さんが前原市役所商工観光課と一緒に開催しているものです。「糸島地域を元気にしたい!」という思いから、立ち上げられたサロンだそうです。
九大生などの若い人達と糸島地域に住む人、働く人たちに出会いの場、交流の場を提供することで地域づくりの輪が広がれば、ということで、今回サロンの講師(!)として「させぼ港まちづくりスタジオ」に「ぜひお話してほしい」という依頼をいただいたのでした。

スタジオ代表の別府真希ちゃん(長崎国際大学4年)と私で行ってきました。
真剣に聞いてくださる前原市のみなさんを前に、スタジオがこれまでやってきたことをお話しました。
「スタジオの学生の活動のモチベーションは何なの?」
「地元の人は地域の活性化につながっているから応援しているのか?」
といった質問や、
「こういう活動の受け入れができるのは、地元の人が懐が深さだよね。」
「学生の成長があるから、地元の人も応援していて面白いんだろうね」
といった意見をいただきました。
スタジオの活動をとても評価していただいたように感じました。
うれしかったです。
スタジオのみんなや先輩たち全員と来ればよかった、と思う場面がたくさんありました。
3年前に竹林さんや、宮崎さんをはじめとする先輩たちがはじめたスタジオが、今、他の地域で参考にされる活動体になっているんだ、ということを実感しました。
お誘いいただいた本田さん、ありがとうございました!

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