風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
November 15, 2007

左岸・駐車場【遠賀川/筒井】

市民部会を終えて…
市民部会をうけて部会のメンバー内で直方市と駐車台数について協議してくださる方がうまれ、河川事務所、コンサルタントで現状の駐車場の利用実態調査を行い、九大としては景観的なアプローチで協力していくこととなりました。
また、設計については市民部会で提案した模型をもとに進める方針となりました。今後は駐車場の舗装材など詳細を検討することになりそうです。既製品では芝生の生育が思わしくない事例が遠賀川で報告されていることから遠くから見てもいかにも駐車場と分かってしまい、風景としてコンセプトに沿わなくなることが懸念されるため、舗装は慎重に考慮しなければなりません。
将来的に駐車台数を減らすためにも現状での利用実態を正確に把握することは大切であり、様々な方の協力があってこそ市民部会で話し合ったことが活かされるのではないかと考えさせられました。
11月6日(火) 河川事務所・コンサルタントとの打合せ
今回の打合せでは右岸と左岸両方の打合せが行われました。
議題は右岸は詳細変更、左岸は駐車場舗装の提案を行いました。

駐車場舗装は市販されている緑化駐車場の製品をパターン分けした資料を作成し、九大案としてウッドを用いた駐車場を提案しました。
駐車場としての機能を有しつつ、風景としてもなじみがよいことが選定の理由で、㎡あたりの単価も既製品の緑化ブロックと少し上乗せになるけど、何とか頑張ってほしい範囲にあると思います。
ウッドの駐車場は既製品の緑化ブロックよりも芝生の生育に対して配慮されているのも頼もしいです。本来住宅の緑化駐車場として施工される場合がほとんどで、電話でヒアリングした限り河川の高水敷での実績はないとのこと。河川で使用するとしたとき洪水時に流されないよう対策を考えて今回の打合せに臨みました。
車の通路はコンクリートのほうき仕上げでところどころに玉石や左岸の水上ステージを撤去したときのレンガの破片を埋め込む方法を提案しました。
ぜひ前向きに検討していただきたいところです。
なお本日の打合せで駐車場の利用実態調査の報告を受けました。平日は利用のニーズは高く開錠前から列ができるほどで、あっという間に駐車場が埋まってしまうようです。休日は反対に利用は3分の1程度でかなり空スペースがあるようです。

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